ジェットコースターロマンス
イヨ
ある日のこと
それは、唐突に。
「みーちゃん!」
「・・・何だ」
「遊園地、行こっ!」
「・・・は?」
こんなことになるなんて
まさか、思っても見なかったんだ
「―――で、」
結局、断りきれず
ついつい、この場所に来てしまったのだが
待ち合わせ場所に着いた途端。
やっぱり来なければ良かったと激しく後悔した
「あ、おはよー」
「いや・・・別に挨拶がどうとか
今更、言う気もないんだが」
「じゃ、何?」
「・・・何で、僕達しかいないんだ?」
―――待ち合わせ場所に現れたのは
自分を除き、彼女だけだった
だが、彼女はいとも簡単にあっさりと言い放つ
「あれ、言ってなかったっけ?
今日来るの、私とみーちゃんだけだよ」
「なっ・・・」
あまりのことに、絶句する
「・・・何で来ないんだ、あいつ等は!?」
「土門は家の手伝い、小金井不在。
烈火は柳と・・・デート。」
「・・・・・・。」
聞かないほうが、良かっただろうか?
けれど、でも。
「・・・帰るか」
「えっ、何で!?」
当然のように行く気でいたのか
不満そうな表情である
―――が、ここで了承するわけにもいかず
「・・・当たり前だろう。
『皆』で来るという名目で来たのであって
それが2人じゃ・・・趣旨も変わってしまうだろう?
」
「え〜・・・行こうよ。
折角、ここまで来たんだしさぁ」
それに、と続ける
「このタダ券、今日までなんだよ?」
「・・・・・・」
そうまで言われては
折れるしか、ない。
「ねぇねぇ、何乗る!?」
「・・・好きにしてくれ」
「よし、ジェットコースター行ってみよー!!」
「・・・・・・。」
ジェットコースター、タワーハッカー、コーヒーカッ
プ・
・・
とにかく、忙しくアトラクションを回る
あっという間に、時間が過ぎた
まぁ、それが嫌なわけじゃないし
これはこれで楽しいと思える―――・・・が、
何か、違くないか?
「・・・暗くなってきたな」
「そだね・・・。あっ、あれ乗ろっ!」
そう言って、彼女が指差したのは・・・
「・・・、観覧車・・・?」
日が暮れて
ライト・アップされた観覧車・・・
「うわ!?」
「ほらほらっ、急がないと閉まっちゃうよ!」
何とかギリギリで間に合い、
とりあえず、観覧車に乗ることができた。
高いところの好きな彼女は
案の定、はしゃいでいた
「あっ、東京タワー!」
「ああ」
「あれ、都庁かな!?」
「ああ」
「あっ、烈火の家!!」
「ああ」
「・・・みーちゃん、聞いてる?」
「ああ」
・ ・ ・ ・ ・ ・
・
・ ・ ・ ・
「・・・風子、」
「・・・何?」
「・・・これで、良かったのか?」
「何が?」
ずっと、心の底では想ってた
それが怖くて、言えずにいた
けれど、そろそろ言わなければいけない。
「・・・本当は、烈火と来たかったんじゃないのか?
」
「・・・何で?」
あくまで、知らないフリをする
けれど、こちらはもう気付いている。
「お前は、烈火が好・・・「ストップ」」
「・・・何考えてるんだか知らないけどさ」
「私は・・・っ、みーちゃんと来たかったの!!」
「・・・は?」
我ながら、間抜けな反応。
だから、と続ける
「・・・みーちゃんと、2人っきりで来たかったの!
!」
その反応が
その声が
「・・・馬鹿だな」
ここまで言われれば
どんな奴でも、普通気付く
捻じ曲がった愛情表現
けれど、それも嫌いじゃないよ
夢中にさせられたのは、こっちの方だ。
「ば・・・馬鹿ぁ?」
「ああ、馬鹿じゃないか?」
僕も、彼女も。
いつも、気付かなくて
でも、それでも。
観覧車が頂上に着くと
僕等は無意識に唇を重ね合わせた
大事な君の隣は
もう、誰にも渡さない。
あとがき
淡海 築さんより12521HITのみーふーでした
好きなくせに、全然、書いたことがなかったカップリ
ング
なので
ここぞとばかりに長くしてしまいました
あああー、PS2で出ましたねー、やりたくてやりたくて
そ
ろそろヤバいです
烈火への愛を再復興させるべく、できれば買いたいで
すー
><;
久々にみーふー萌え探しの旅に出たいと思います☆(
壊れ
度4割増)
ではでは、内容もアレですが、あとがき暴走気味です
みま
せんでした;
これからも、見捨てないでやってくださいね〜・・・
☆管理人からのコメント☆
みーふー!みーふー!!烈火の炎で一番好きなカップリングですv
ああもう水鏡格好いい!風子も格好いい!(笑)
絶叫系で始まり観覧車でしめるのは遊園地デートの王道かと。
私も旅に同行したいと思いますv
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