はじめ 線香花火を何故キレイだと思うのか、と聞いてみたことがある。 俺としては冗談半分……というか、冗談全部っていうイキオイで。 突然の問いに筒井はそうだね、と小さく呟いて、視線を手元に落とした。 その手には、しみったれた線香花火が一本。 パチパチと危なげに身体を燃やしていた。 俺は何か違うモノでも見てるような気分で、それに目をやる。 生きてるみたいに何度も何度も、小さく身体を揺らすそれは、 涙を一杯に溜めた筒井の瞳に、少し似ていると思った。 落ちそうで、落ちない。 線香花火、嫌いじゃない……かも。 「ちょっと物悲しいからじゃない?」 筒井の声は、残念ながら俺の脳味噌までには届かなかった。 (END) *********************************************************************************** 超SS。というかもう短すぎて言い訳もできません(汗) 文字に出来なかった部分は読者の皆様の想像力で補ってくださ……(滅殺) 1年前に5999を踏んで下さった七瀬築様に捧げます。 本当に遅くなって申し訳ありませんでしたm(_ _)m はじめ 管理人から はじめさん有難うございました〜^^ いえいえ、1年も前のリクを覚えていてくださっただけで嬉しいです。 短い中にもカガツツらしさが表れていて、味があって良いと思います。 ではでは、これからも仲良くしてやってください☆ |
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