きらきらひかる。

                                       はじめ

          





線香花火を何故キレイだと思うのか、と聞いてみたことがある。


俺としては冗談半分……というか、冗談全部っていうイキオイで。


突然の問いに筒井はそうだね、と小さく呟いて、視線を手元に落とした。


その手には、しみったれた線香花火が一本。


パチパチと危なげに身体を燃やしていた。


俺は何か違うモノでも見てるような気分で、それに目をやる。


生きてるみたいに何度も何度も、小さく身体を揺らすそれは、


涙を一杯に溜めた筒井の瞳に、少し似ていると思った。





落ちそうで、落ちない。





線香花火、嫌いじゃない……かも。





「ちょっと物悲しいからじゃない?」





筒井の声は、残念ながら俺の脳味噌までには届かなかった。








(END)



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超SS。というかもう短すぎて言い訳もできません(汗)
文字に出来なかった部分は読者の皆様の想像力で補ってくださ……(滅殺)

1年前に5999を踏んで下さった七瀬築様に捧げます。
本当に遅くなって申し訳ありませんでしたm(_ _)m


はじめ




管理人から
はじめさん有難うございました〜^^
いえいえ、1年も前のリクを覚えていてくださっただけで嬉しいです。
短い中にもカガツツらしさが表れていて、味があって良いと思います。
ではでは、これからも仲良くしてやってください☆